皮膚科ブログ 2016.11.12
11月12日は「皮膚の日」です。
1989年に、日本臨床皮膚科医会が「11.12(イイヒフ)皮膚の日」としました。
この時期には全国で皮膚関連の講演会や無料相談会などが多く開かれておりますが、
メディア(特にインターネット)でも、皮膚の日にちなんだ内容を見かけます。
やはり化粧品関連が多く、この時期の肌のケアの仕方・対処法など、
皮膚の日と関連付けての内容も目にします。
特に乾燥肌の方が増え始める時期ですので、
改めて注目したいのが、ヒルドイドです。
ヒルドイドは、ここ数年でかなり認知度は上がったように感じます。
医薬品として、保険適用が可能であることはもちろんですが、
ネット上では、高級クリームとの比較や、
アンチエイジングクリームとして美容目的での情報も多くなった印象があります。
少ないとは思いますが、患者さんによっては「ヒルドイドを処方してほしい」と、
症状そっちのけでおっしゃる方もいるかと存じます。
もちろん効果があることは間違いないですが、
ごく稀に、皮膚炎・そう痒など副作用が認められることもあるかと思います。
症状の確認、使用方法や禁忌など、
指導を徹底されているドクターがほとんどかとは存じますが、
様々な情報が蔓延している中、商品ありきではなくドクターがサポートしていること、
「医療」を、今以上に感じてもらえると良いと感じます。