皮膚科医の往診

皮膚科ブログ 2016.4.1

高齢化社会が本格化し、自宅や各施設にて寝たきりの患者さんも増えてきています。
 
地域にもよりますが、
最近では在宅医療を専門で行っている医療機関も増えているので、
インターネットで検索をすれば、意外と見つけることができるのではないでしょうか。
 
その中でよく耳にするのが、皮膚科の診察を受けることができない。という話です。
 
湿疹・火傷・皮膚炎・真菌症・褥瘡・皮膚の乾燥やかぶれ、など
外来の患者さんと同じように、在宅でも皮膚疾患の患者さんがいます。
 
中でも褥瘡は患者さんの特性上非常に多いです。
 
現状、これらの疾患は主に往診をする内科(他科)のドクターが診察したり、
訪問看護でのケアなどが中心となっているようです。
 
皮膚科の外来は来院数が多く、なかなか時間をさけない現状もあり、
また、実際に往診(皮膚科)を行っている医療機関が少なく、
皮膚科では往診はしていないと思われ、往診の依頼をされない現状もあるかと思います。 
 
昨今、クリニック開業・経営の中で、
アンチエイジングや美容治療、予防医療のニーズが高くなり、
皮膚疾患以外でも、皮膚科ドクターの役割が大きくなっているかと思います。
 
外来がおろそかになってしまっては意味がありませんが、、
 
在宅の患者さんへの皮膚疾患治療のニーズも同じように多いことも視野に入れ、
運営・経営面の施策を考える上で、一つの検討材料とするのもよいかもしれません。