B肝ワクチン 定期接種決定

小児科ブログ 2016.2.5

厚生労働省の専門家部会は5日、B型肝炎ワクチンについて、
今年2016年10月から定期接種の導入を決定しました。
 
対象は今年4月以降に生まれる0歳児で、
生後2ヵ月、3ヵ月、7~8ヵ月の計3回の接種が標準となります。
原則無料で打てるようになり、
接種後の健康被害についても、予防接種法に基づき治療費などが支払われます。
 
ついに10月から定期接種化となりました。
対象はどのようになるのか気になっておりましたが、
経過措置はなく、今年4月以降に生まれる乳児が対象となりました。
 
B型肝炎ワクチンは前回のブログでも記載しましたが、
国の承認と異なる方法で製造されていた化血研社のビームゲンは出荷自粛をしていましたが、
1月29日にようやく解除されました。
 
B型肝炎は、血液や体液を通じてウイルスに触れることで感染します。
近年は慢性化しやすい欧米型のウイルスも増えており定期接種化の方向になりました。
 
小児科クリニックでは、10月から定期接種になることにより、                                           
接種控えの患者さんが出てくるかもしれません。
乳幼児の感染予防は早い方がいいので、方針を決めていく必要があるでしょう。