B型肝炎ワクチン

小児科ブログ 2016.1.26

小児科の乳幼児に接種するB型肝炎ワクチン。
B型肝炎ワクチンは現在未だ任意接種ですが、
当初2016年4月から定期接種開始と言われていました。
しかし昨年後半からの化血研社の血液製剤及びワクチン製造問題が発覚し、
化血研社のワクチンの流通はストップされ、
その内のB型肝炎ワクチン、ビームゲンもストップされたため、
定期接種も先送りされました。
現在、2016年10月定期接種の方向で進んでおります。
 
B型肝炎ワクチンは、2社のワクチンメーカーが販売しており、
もう1社は、MSD社のヘプタバックスになります。
流通のシェア率は、ビームゲンに比べ大分劣るのですが、
現在未だビームゲンが流通解除されておりませんので、
クリニックでは、ヘプタバックスを納入して接種しております。
当然ヘプタバックスも化血研社の影響で品薄になっており、
小児科クリニックでは、B型肝炎ワクチンの予約をストップせざるを得ないところも出ております。
 
ヘプタバックスはビームゲンとの違いもあり、
ヘプタバックスは0.5mLのバイアルのみで、0.25mLはなく、
チメロサール除去製剤で保存剤が含まれていませんので、
残液はすみやかに処分しなければなりません。
この違いがありますので、現在は在庫管理の徹底が必要になります。
 
近年B型肝炎ワクチンの予防接種が増加傾向にありますので、
今年2016年10月に定期接種化になれば、ますますB型肝炎ワクチンを接種する患者さんは増えていき、
クリニック経営としてプラスとなり注視していく事項になります。