小児科ブログ 2015.11.15
近年稀にみる小児科のワクチン不足が発生しています。
化血研社のインフルエンザワクチンは供給がストップされ一時混乱を
招いておりましたが、厚労省から解除され、現在はインフルエンザワクチン不足は免れました。
ただ化血研社の他のワクチン、四種混合ワクチン(ジフテリア・百日咳・破傷風・ポリオ)、
B型肝炎ワクチン、日本脳炎ワクチンが依然供給がストップされておりますので、
他社メーカーのワクチンに影響を及ぼし、クリニックへの供給品薄が出ている現状です。
他では武田社のおたふくワクチンが一時供給ストップ(現在は徐々に回復傾向)、
第一三共社のMRワクチン(麻疹・風疹)が製造ストップで自主回収もされ、
まだ製造の見通しも立っていなく、他社メーカーのワクチンに影響を及ぼし、
クリニックへの供給品薄が出ております。
化血研社のワクチンについては、
ワクチンそのもの自体に問題があるわけではありませんので、
厚労省からの早期の解除を待たれるクリニックからのお声をよく聞きます。
特に四種混合ワクチンは、乳児生後3ヵ月、4ヵ月、5ヵ月と3回を他のワクチンと
同時接種するため、途中で接種できない患者さんが出てしまえば
患者さんへの不安、接種できないため感染の恐れなど影響が出てしまいます。
またクリニックでのワクチン在庫管理についても、
綿密に把握、医薬品卸社との情報共有をしながら在庫管理をし、
患者さんのワクチン予約状況を照らし合わせ管理していく必要があります。
今後のワクチン状況、動向から目が離せません。