インフルエンザワクチン スプレー型

小児科ブログ 2015.10.16

10月に入り、インフルエンザワクチン接種の時期に入りました。
そこで新ワクチンとしまして、
現在はまだ国内未承認の「フルミスト」という鼻にスプレーする、
インフルエンザワクチンのスプレー型がついに治験に入ります。
今月10月末に治験が開始されるとの事で、
これまで海外輸入されているクリニックでしか、
インフルエンザワクチンのスプレー型は接種できなかったですが、
一般の仕入れで可能になれば、かなりの患者さんに普及されていくでしょう。
 
生ワクチンで従来の注射タイプとは違い、
鼻や喉の粘膜に直接スプレーするもので、注射とは違いほとんど痛みがないのが特徴です。
 
小児6ヵ月~13才未満は現在の注射タイプで接種回数は2回ですが、
スプレータイプでは1回で完了するのも、自費代、クリニックに通う回数の負担が軽減されます。
但し接種する年齢制限があり2歳以上50歳未満であり、
またワクチンの価格は注射タイプより高額になると予想されます。
 
国内で一般的に接種できるようになるには、4、5年後くらいと言われていますが、
もう少し早まるかもしません。
今後の動向を気にかけていきましょう。