髄膜炎菌ワクチン

 小児科ブログ 2015.9.9

髄膜炎菌ワクチンが2015年5月21日より国内で販売開始となりました。
髄膜炎菌ワクチンは不活化ワクチンで、
米国では髄膜炎菌ワクチンの接種率は約8割もあります。
 
ヒブや小児肺炎球菌の疾患発症は5歳以下が殆どであるのに対し、
髄膜炎菌は乳幼児期だけでなく思春期でも感染し、
乳幼児と10代後半に感染のピークがあると言われております。          
学校などで集団生活をおくる思春期は、集団感染のリスクがありますので、 
10代前半で髄膜炎菌ワクチンを接種することが推奨されております。
 
米国では定期接種となっており、日本は任意接種となりますが、
海外留学や海外によく行き来する方、
集団生活や寮生活等が感染しやすい可能性があり、
今まで輸入ワクチンを扱っているクリニックでしか接種できなかったのが、
認知されれば一般クリニックに来院する可能性が増えていくでしょう。
 
クリニック経営としましては、
金額が気になるところですが、2万円台でされているクリニックが多いです。